この石はなんでしょうか。高知市桜馬場の植木枝盛邸跡に住む人を訪ねた。たまたま僕の後援会長の知り合いで話が弾んだ。昔からある置石だという。十数年前、植木枝盛邸の保存が議論されたとき、300坪ほどの土地込みで高知県に買ってもらうよう求めたが「金がない」ということで書斎だけが、高知県立自由民権記念圏に引き取られ、老朽化した家屋は取り壊された。植木も足を乗せただろう置石だけが、人知れず当時をしのぶよすがとなっている。
植木枝盛は、明治の自由民権運動の最盛期に、大日本国国憲案を起案したことで名を成した人物。高知が誇る論客の一人で、第一回帝国議会選挙にも立候補し、当選したが、惜しいことに36歳で世を去った。
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