開成館門にしばしたたずむ

今日の巡回は新屋敷1丁目と小津町の境目の静かな文教地区。小津高校の前は何度も通っているが、歩いたのは初めて。木製の重厚な門がある。九反田にあった幕末の開成館の門が移築されている。1866(慶応2)年、土佐藩が富国強兵、殖産興業の目的をもって建てたのが開成館。1882(明治15)年、開成館の跡に山内家は私学、海南学校を開設し、門はそのまま学校の正門として残った。1932、海南学校は県立中学校となり、1940年、門はその海南中学校の西門として小津の地に移築された。第二次大戦後海南中学校は高知小津高等学校となった。

開成館は維新直後の三傑会見の舞台にもなった。明治4年1月19日、薩摩の西郷隆盛、大久保利通、長州の木戸孝允、板垣退助らが出席し、廃藩置県につながる明治政府への親兵献上を決めたのが「土佐」の地だった。そんな思いにふけりながら、しばし門前でたたずんだ。開成館門はやはり、そのまま九反田の地にあった方がよかった。1万歩。

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